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2009年03月 アーカイブ

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ミスティック・リバー

「ミスティック・リバー」
2003年
アメリカ映画
クリント・イーストウッド監督

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この映画は、クリント・イーストウッドの独善性が如実に表れた作品だ。

なにしろ、一番いい人のはずのティム・ロビンスが殺されてしまうからだ。大した理由もなく殺されちゃう。とってもかわいそうだ。殺す側のショーン・ペンはとっても気が短くて、悪い人だ。でも、悪い人なのに悪い人として描かれておらず、罰せられることもない。

こういう矛盾は、同じくショーン・ペン主演の死刑制度反対映画「デッドマン・ウォーキング」と相通じるものがある。この二作品に共通しているのは、犯罪者がちゃんとした裁きを受けることに抵抗しようとする、ねじ曲がった正義感である。

もうちょっと犯罪被害者のことを考えてほしいものだ。

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「オーシャンズ」シリーズ

「オーシャンズ11」「オーシャンズ12」「オーシャンズ13」

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有名な俳優が12人とか13人とか集まって、どんちゃん騒ぎをする犯罪ドラマのシリーズだが、出演している本人たちがはしゃいでいるだけで、見ている人間はちっとも面白くない。ストーリーが皆無に近いからだ。

ジョージ・クルーニーやドン・チードルとか、一流の俳優はこんな映画にはもう出演してはいけない。おまけに、今や超ドル箱スターのマット・デイモンまで出てしまっているではないか!

次作では、中国雑技団の青年を主演に据えて、アクション映画への転換を図るべきである。

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すべての宮崎駿監督の作品

「ルパン三世 カリオストロの城」及び全ジブリ作品(「風の谷のナウシカ」など)」

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そもそも、宮崎駿監督の最初の作品である「ルパン三世カリオストロの城」という映画は、ルパン三世とその仲間たちのキャラクターを完全にねじまげた作品だ。

毛深くて、汚らしい犯罪人であるルパンを、なんと、毛のない清潔なキャラクターに仕立ててしまった。これは困ったことだ。ルパン三世という犯罪者の話を、メルヘンチックに描いてしまったら、もともこもないではないか。

そして、本格的なオリジナル作品デビューとなった「風の谷のナウシカ」。これもいただけない。人間=悪、動=善、大人=悪、子供=善という単純なヒューマニズムを押しつけているからだ。

それ以降の宮崎監督の作品は、すべて、このねじ曲がった「人間=犯罪者」説に基づいている。世の中のことをまじめに考えている人間さまにとって、このイデオロギーはなかなか受け入れがたいものだ。

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ダ・ヴィンチ・コード

ダ・ヴィンチ・コード
The Da Vinci Code
2006年
アメリカ映画
トム・ハンクス主演

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この映画は見てはいけない。絶対に。だが、すでに見てしまった人も大勢いるだろう。とにかく原作の小説が面白かったし、「映画ではどう描かれているんだろう!」とみんな興味を持ったからだ。

しかし、その興味を満たすまでには至らなかった。始まってから20分で寝てしまったからだ。あまりに退屈な演出、わざとらしい演技、ノロかったり、急に飛躍したりするストーリー展開・・・どれをとっても一発で駄作と分かってしまう。

劇場で寝て、DVD化されてからもう一度見ようとしたが、また寝てしまった。それだけの作品でしかないからだ。

この小説の映画化権を獲得したのはソニーだ。ソニーのCEOが自ら「絶対に獲得しろ」と指示したというが、その時点でこの映画は「単なる商品」として扱われていたということだ。

ロン・ハワード監督で主演トム・ハンクスというのは、あまりに無難な組み合わせだが、こういう無難さを狙いすましたチーム作りは、えてして成功しない。

小説と映画は別である。自分を含む消費者はもっとそのことを自覚すべきだ。

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グリーンマイル

グリーンマイル
1999年 アメリカ映画
トム・ハンクス主演

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この映画を「名作」だとか言ってしまう人がいるのは、にわかに信じられない。しかし、確かに大勢いる。自分の周囲にもいる。一方、この映画を大嫌いな人も大勢いるのも事実である。

この映画はとにかく、ご都合主義だ。「えん罪」や「差別」をテーマにしたシリアスなドラマなのだが、途中から突然、ファンタジーになってしまう。監獄にいて無力のはずの主人公に超人的な力を持たせることで、話がこんがらがってしまっているのだ。

シリアスなドラマなら、そのまま筋を通すべきである。筋を曲げて飛躍するのは、創造力の欠如を自ら認めているにすぎない。結局、主人公のおじさんは罪人なのか、そうでないのか、それすら思い出せないほど、強引さばかりが目立つご都合主義映画だ。

トム・ハンクスは大好きだ。歴史に残る名役者であろう。でもこの作品はいただけない。

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ミリオンダラー・ベイビー

ミリオンダラー・ベイビー
Million Dollar Baby
2004年
アメリカ映画
監督・製作・主演クリント・イーストウッド

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この映画はなんと、アカデミー賞作品賞を受賞してしまった。栄誉あるオスカーの歴史の中で、これほど筋の悪い作品が選ばれたのは初めてだろう。

この映画の最も罪深い点は、クリント・イーストウッド演じるボクシングコーチと、このコーチの指導を受ける女性ボクサーのヒラリー・スワンクとの不自然な関係である。

孫とお爺さんくらい年齢が離れているのに、恋人のような関係になってしまっている。まあそれはそれで喜ばしいのだが、なぜそこまでお互いに愛情を持てるのか、動機付けがまるっきり不明確だ。ヒューマニズムに対する過剰な楽観主義が見え見えである。

この二人を天使のように描く一方で、ヒラリー・スワンクの家族を悪魔のように描く極端さにも納得できない。ヒラリーにけがをさせるボクサーも、悪い人に描きすぎている。過剰な性善説を貫くために、悪人をでっちあげざるを得なかったのだろう。

クリントおじさんのやりすぎぶりは、ほんとに困ったもんだ。